Dooox

事例

経営者の想いを「決断」へ導き、「実行」まで伴走する。
特命社長室の実事例をご紹介

新規事業を実行&推進するには? >

業務改善

社員育成

株式会社マイ・スターズ様:社員を「教え、導く」リーダーへ。特命社長室と歩んだ3ヶ月

守りから攻めへ。歯科技工所が挑む、ソリューション営業への道

Member Title Image
Logo

株式会社マイ・スターズ

代表取締役副社長 井上 貴文

Logo

株式会社マイ・スターズ

東京営業部 副部長 浦上 直樹

Logo

株式会社マイ・スターズ

東京営業部 主任 井出 幸司

Logo

株式会社マイ・スターズ

東京営業部 熊木 健二

Logo

株式会社Dooox

執行役員 末廣 修平

Logo

株式会社Dooox

経営管理室 室長 折笠 美沙

Logo

株式会社Dooox

Partner 山口 恭平

新規事業を実行&推進するには? >

目次

株式会社マイ・スターズ様ご紹介:最新のデジタル技術で、日本の歯科医療を支える歯科技工のリーディングカンパニー

株式会社マイ・スターズ(旧 株式会社リック)は、最新鋭のデジタル技術と、長年培ってきた職人技を融合させ、高品質な歯科技工物の製造・販売を手掛けてきました。歯科医院とのコミュニケーションを何よりも大切にし、歯科医師と患者さんの双方から厚い信頼を獲得しています。

2025年4月に社名を変更、新たなビジョンとして
「一人ひとりが幸せを噛みしめる世界を創る。患者さんだけでなく、従業員も幸せを噛み締められる世界を。」
を掲げ、「HAHAHA DESIGN LAB」 というスローガンのもと、同社は新たなスタートを切りました。

プロローグ:現状に抱いていた「もやもや」、そして変化への決意

同社は、歯科技工物の製造・販売を主力事業とし、安定した収益を上げてきた。しかし、井上副社長の胸の内には、現状への漠然とした不安と、新たな挑戦への渇望があった。それが、「ソリューション営業」への転換だった。

しかし、社内の反応は鈍かった。「ソリューション営業」という言葉は理解されても、具体的な行動に移すまでには至らない。安定した収益があるからこそ、変化を恐れる気持ちがあったのかもしれない。それでも「このままではいけない」という思いは日に日に強くなっていた。そんな中、井上副社長が出会ったのが、株式会社Doooxの「特命社長室」だった。

「このプロジェクトが始まる前から1年くらいずっと、経営課題とか優先順位、やりたいことなど相当話を聞いてもらいました。まさにこういうサポートを待ってたんだと。本当に伴走してくれる、”あるようでない”サービスだと思いました。」
(井上副社長)


第1章:立ちはだかる「停滞感」

特命社長室のメンバーが最初に直面したのは、社内に漂う「停滞感」だった。
社員へのヒアリングでは、「ソリューション営業なんて、難しそう」「やってもあまり変わらないのでは」といったネガティブな反応がほとんどだった。長年、同じ業務を繰り返してきた彼らにとって、「変化」は受け入れがたいものだったのだ。

「外部から人を招いて何かをすること自体が初めてだったんです。会社史上初でしたから、どう動くのだろう、と。最初の社内アンケートでも『なかなか難しいと思います』という回答が多かったですね、”抵抗感をなくせるかどうか” それが最初の課題だったと思います。」(浦上様)

「正直最初はついていけるかどうか不安もありました。あやしいところじゃないよな、とも思いましたね(笑)。AIとか、そういう言葉も飛び交っていましたし。」(熊木様)


第2章:業界の「今」を知り、未来を描く

特命社長室は、歯科技工業界の現状分析から着手した。業界構造、トレンド、競合の動き…。
詳細なリサーチを通じて、ソリューション営業を展開する上での「強み」と「課題」を明確にした。

同時に、複数の仮説を立て、検証を繰り返した。しかし、3ヶ月という限られた時間の中で、成果を出すためには、より実践的なアプローチが必要だった。

第3章:AIがもたらした「気づき」と「可能性」

そこで、特命社長室が着目したのが、AIの活用だった。

当時、パソコンを全く使ったことのない社員も少なくなかった。そこで、パソコンスキル不足を補うため、様々な切り口:教育、顧客対応、インサイドセールスなど、日頃の業務でのAIの活用方法を紹介するところから始めた。
これらのAIツールを実際に社員たちに試してもらい、その反応を見ていった。その中から、特に反応が良かったものをピックアップし、実際の業務課題に最適化する形でブラッシュアップしていく方針を固めた。

このプロセスを通じて、社員たちは、AIがいかに業務を効率化できるか、そして、これまで未知の世界だったAIが、実は自分たちの仕事に役立つ可能性があることを、肌で感じることができた。
「これは面白い!」「自分にもできそう!」そんな驚きと期待の声が、社内に広がり始めた。

第4章:「できること」から始め、自信を育む。そして「自走」へ

限られた時間の中で、最大の成果を出す。そのために、特命社長室は、「できること」と「ソリューション営業」を組み合わせた戦略を立案した。
それが、「公式LINE」「メルマガ」「チャットbot」 の3つを、ソリューション営業の足がかりとなるサービスとして提案することだった。

特命社長室は、これらのサービスの導入・運用を、社員の方々に「教え、導く」ことを重視した。単に使い方を教えるだけでなく、それぞれのサービスが、どのようにソリューション営業に繋がるのか、その意義や目的を丁寧に説明した。

さらに、これらのツールを社員自身が運用・改善していけるよう、各種マニュアルの作成方法も指導した。これにより、特命社長室の支援終了後も、自ら考え、行動し、変化に対応できる「自走」体制を確立することができた。

最初は戸惑っていた社員たちも、自ら手を動かしながら徐々に自信をつけていった。

「最初はもはや怖かったですが、今は個人的にAIを使ったりもするようになりましたね。タスク整理に使ったり、後輩に何かを教えるときに、うまく活用しています。」(井出様)

「定期的に報告を受けていましたが、従業員と想像以上に仲良くなってくれて。これはなかなか難しいことだと思います。伴走じゃないとできないこと、それが特命社長室の強みだと思います。」(井上副社長)

第5章:「教え、導く」リーダーの誕生、そして未来へ

特命社長室の伴走支援が始まって3ヶ月。社内では目に見える変化が生まれていた。

社員たちは、公式LINE、メルマガ、チャットbotの構築・活用方法を完璧に習得。そして今、彼らは「教わる側」から「教える側」へと進化を遂げ、主体的にこれらのツールを検証・改善し、より顧客の課題に寄り添ったソリューション営業を模索する段階へと進んでいる。

何よりも大きな変化は、社員たちの「意識」だった。かつては変化を恐れていた彼らが、今では自ら学び、考え、行動し、
後輩や同僚に「教え、導く」リーダーへと成長を遂げ、そのノウハウを他の拠点へ展開することも視野に入れている。

「社員がかなり前向きになったし、他の取り組みについても前向きになりました。他責思考じゃなくなったんです。今までは目標もなく、淡々として流されてきて、これでいいと思ってたけど、やってみたら楽しい、と。ポジティブに駆動させるスイッチを、特命社長室が押してくれたんだと思います。」(井上副社長)

エピローグ:特命社長室が蒔いた「種」

今回社内に残ったものは、単なる「仕組み」だけではない。それは、社員一人ひとりの「成長」であり、
「自律的に考え、行動する」組織文化だった。

「特命社長室は、一言でいうと、”右腕”的な存在です。最初は色々とわからない状況で、私も逡巡していたんですが、自然な形で伴走してくれて、本当に右腕として支えてくれました。」(井上副社長)

「今回の取組は、日常業務に新しい視点をくれて、アップデートさせていただける大切な場でした。ゼロから話し合って、一緒に会社を良くしていこう、盛り上げていこうと、作り上げてくれる仲間です。」(浦上様)

「いい意味で近道を目指せて、楽ができるようになりました。やらなくてもいい仕事と、そうでない仕事の線引きができるようになったと思います。」(熊木様)

彼らの挑戦は、まだ始まったばかり。そして、その挑戦を支えるのは、大きく成長を遂げた社員たち自身なのだ。

株式会社マイ・スターズ(旧社名:株式会社リック)について

代表取締役社長 :有馬 聖夫

代表取締役副社長:井上 貴文

所在地:大阪市北区西天満3-1-6 辰野西天満ビル1F

業務内容:歯科技工物の製造、販売

HP:https://www.mystarz.co.jp/


会社概要:

太陽ホールディングス株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:佐藤英二志、証券コード:4626)のグループ会社である株式会社リック(本社:大阪市北区、代表取締役社長:有馬聖夫)は、2025年4月1日付で、社名を『株式会社マイ・スターズ』へ変更されました。

<社名変更の背景>

株式会社マイ・スターズは、超高齢化社会により増加している歯科医療の需要と、国内で減少傾向にある歯科技工士の課題に対応し、歯科技工士、そして歯科医院に選ばれ、患者さんに満足していただける歯科技工会社のブランド化を実現したいという思いから『株式会社マイ・スターズ』という新たな社名を掲げ、リブランディングを行われました。

<新社名『株式会社マイ・スターズ』の由来と思い>

新社名には、患者様やご家族、歯科医療に携わるすべての皆さま一人一人の輝く未来のために、私たちは、高い技術力を常に追求し、挑戦し続けるマイスターの集まりでありたい、日本に唯一無二の輝きを放つことのできる歯科技工所を目指したいという思いを込められています。
・新スローガン:HAHAHA Design Lab
・新Vision:一人ひとりが幸せを噛みしめる世界
・新Mission :これまでにないやり方と技術で歯に関わるすべての人によろこびを


【太陽ホールディングス株式会社と株式会社マイ・スターズについて】

親会社である太陽ホールディングス様は、ソルダーレジスト(様々な電子機器に用いられるプリント基板の表面を保護する絶縁材)の世界シェアNo.1 ※ を誇るリーディングカンパニーです。数多くのエレクトロニクス製品にとって重要な電子部品用化学品部材の開発・製造販売を行うエレクトロニクス事業をはじめ、医療用医薬品の製造販売及び製造受託事業を行う医療・医薬品事業のほか、当社グループや顧客をデジタル領域でサポートするICT事業、受託合成開発を行うファインケミカル事業、再生可能エネルギーの普及促進を行うエネルギー事業や植物工場の運営を行う食糧事業など、化学の力を活かし、様々な事業活動を推進しています。

マイ・スターズは、太陽ホールディングスグループの医療・医薬品事業の一環として、高品質な歯科技工物を安定的にご提供し、よりよい歯科医療の実現を目指しています。

※「2024年エレクトロニクス先端材料の現状と将来展望」株式会社富士キメラ総研調べ

ご相談はこちら >

新規事業を実行&推進するための"5つの鉄則"

セミナーアーカイブ配信中

フォームに入力いただいたメールアドレス宛に、動画視聴用のURLをお送りいたします。
*印は必須項目です